セシウムを光らせる薬品を開発
紫外線を当てると、放射性セシウムがある場所を
青緑色に光らせて示す薬品を開発したと発表しました。
ニトロベンゼンなど市販の3種類の薬品を混ぜて
開発したこの薬品の分子は、鎖状につながり
セシウムイオンを取り込んで反応します。
研究チームは、ろ紙の上にまいたセシウム粒子に、
アルコールで薄めた薬品を噴霧。
紫外線を当てると、セシウムのある場所だけが
青緑色に光って見えることを確認しました。
これにより、放射性セシウムがある場所を
ミリメートル単位まで特定でき、
1000ベクレル程度まで見ることができます。
除染作業の効率化にも役立つと期待されています。
11月27日には、
東京大と不織布メーカー「小津産業」が共同で
放射性セシウムを除染できる<布>の
大量生産に成功したというニュースもありました。
その他にも、放射線の遮蔽効果を持つ粉状の材料や
藻類やしっくいなどを利用した除染方法の開発が
進んでいるようです。
放射能で汚染された地域をもとの姿に戻すために
日本中の企業や研究者が、様々なアプローチ方法で
一生懸命に研究を続けています。
これらの活動を通じて、
日本の技術力は確実に向上するでしょう。
政府も復興のための公共事業に金銭を投資すれば
日本経済の回復にも役立ちます。
<3.11>は確かに痛ましい出来事でしたが、
そろそろ、あの災害をポジティブな方向に活用することを
考え始めるべきときではないかと思います。
「疾風に勁草(けいそう)を知る」ということですね。
強く生まれ変わりましょう。